【EVO 2019】伝説のオタク レポート

Text by 伝説のオタク

◆【EVO 2019】に行ってきました。

アメリカのラスベガスにて、日本時間の8月3日より開催された格闘ゲームの世界的祭典「EVO 2019」に参加してきました。
参加した種目は「サムライスピリッツ」と「ストリートファイターV」の2つになります。

◆EVO2019:0回戦【出発編】

出発の2日程前から荷造りを開始。
今回は1週間近くの長旅となり、アメリカとなもなれば準備は入念に行わなければならない。
荷物は重要度をつけ、大事なものから確実に順番に詰め込んでいく。

★SSR:目、心臓、指、パスポート、脳
今回の格ゲーの旅において、これらが無ければ何も始まらない最重要アイテム。
24時間肌身離さず持ち、絶対に落とさないようにしなければならない。

★SR:財布、スマホ、その他の肉体部位
まだ無くてもゲームはすることが可能、頑張れば生きていくことはできる……とはいえ、相当重要。
これらは寝ている間も24時間肌身離さず持っていたいので、生命のベルト「ウェストポーチ」に入れて持ち歩くことにする。

★R:パンテラ、スマホのバッテリー
これも無くしたり忘れたら大変なことになる。万が一なくても最悪は現地調達が可能……とはいえ、必須。
なお、パンテラは空港で預けてしまうと、輸送中の破損が怖いため、タオルでくるんでリュックに入れて飛行機の中に持ち込む。

★アンコモン:衣類、食料
生活必需品。食料は筆者の好きなアーモンド小魚やお菓子など。
服は最小限にし、ジップロック的なものに詰め込んでから空気を抜けば、かなり圧縮することができる。

これらを「生命のベルト」「リュック」「キャリーケース」に詰め込む。
余計なものは持たず、荷物は軽くし、持ち運びしやすくすることで、移動中の体力消耗を抑えられるのだ。

◆EVO2019:0.5回戦【出発渡米編】

まずは成田空港からロサンゼルスまで10時間程、飛行機で移動。
とてつもない長旅になります。時間軸的には未来に遡る感じです。

成田空港にてはやおと。ラスベガスではバッタが大量発生してるとのうわさがあったため、
それ用のマスクを装着してますが、これでは間違いなく飛行機に乗れないでしょう。

飛行機の中では、座席で見れる映画を見て過ごしていました。
とはいえ10時間は本当に長いので、ゲームボーイ的なゲーム機を持って来てもよかったかな。
基本的に動けないため、かなり体力を消耗するので、
自分の体にあった枕などを用意して、寝れそうなら寝ておくのが大事かなと感じました。

降りた直後ということもあり、かなり疲労もありますが、まだ道中。

ロサンゼルスに到着し、ラスベガスまでの飛行機に乗り換える準備。
まずここで入国審査や荷物受け取りなどの手続きを済ませる。
ここからの飛行機は1時間程度なので、離陸と同時に寝て、目を開けたらラスベガスに到着していました。

◆EVO2019:ラスベガス大会前日

空港を降り、ホテルに到着。
宿泊場所は大会会場でもあるマンダレイベイホテル。
広大な土地にある超巨大なリゾートホテルでした。

チェックインを済ませ、部屋に荷物を運び。まずは足を伸ばして一息。
その日はアメリカの友人に会ってサムスピを対戦し、ホテル内の大会場所を把握するために散策しつつ、
見つけたレストランで食事を済ませて就寝。

空港やホテルのいたるところに設置されているカジノとその筐体。

筆者はスロット未経験でしたが、せっかくなので50ドルくらい投入にして遊んでみました。
1ボタンで80ドルになったので、ここに長時間居ると金銭感覚が麻痺しそうだから、+100ドルくらいになったところで撤退。
大当たりをすると10000ドル以上になる機械もあるそうなので、夢のような話ですね。

アメリカ勢との練習、食事、散策、記念のカジノを済ませ、その日は早めに就寝。

◆EVO2019:大会編

目を覚まし、シャワーを浴びてパンテラを持ち、会場へと向かう。
コンディションはバッチリ。アーモンド小魚を食べて気合も十分。

海外大会に参加するのは選手としては約10年以上ぶり。
最近の大会は私の知る大会よりも近代的かつ、多くの人でにぎわっていました。

スト5もサムスピも初日の対戦相手は全て外国の方。
言葉があまり通じなくても、ゲームは一緒に楽しめるのが素晴らしいと再認識しました。

スト5は一回戦がバイソン、二回戦がザンギ。
そしてブロックの3回戦で、アメリカ最強と噂のベガ使いの方と対戦になったのですが、
相手の方のオーディエンスがすごく、応援のノリもラップのようで日本ではなかなかない感じでした。

スト5は3回戦でアメリカの強豪ベガの方に負け、ルーザーズでは苦手なファンの方に敗北。
今の格ゲーの海外のレベルの高さを改めて思い知りました。

▼スト5の次はサムスピ。
筆者はこのサムスピにこの1か月、全てを費やしてきました。
発売一か月の短距離走だったため、全キャラを完璧に対策するのは難しかったので、
最強キャラの牙神と覇王丸に重点を絞って、ガルフォードを取り組んできました。

初日のプールの中はまたしても外国の方のみ。
右京と牙神と徳川が多かった印象。

初日プールは全て2-0で勝ち。
サムスピは1発で8割が吹き飛ぶ恐ろしいゲームなので、慎重に立ち回ることにしました。

▼2日目からは強いプレイヤーがかなり多く、各国の有名プレイヤーさんが多く見受けられました。
5回戦で日本の強豪牙神使いの方に、お互いあと1発の状態でルーザーズに落とされてしまいました。

かなり良い試合だっただけにとても悔しい心境のまま、ルーザーズに落とされてしまう。
一番頑張って対策した牙神に負けてしまったので、ものすごく悔しかったですが、
落ち込んでいる暇はないので、即気持ちを切り替えてルーザーズトーナメントへ移動。

ルーザーズのトーナメントを見てみると。
次の対戦相手の名前は日本人なら誰でも知っているであろう、古参のサムスピ最強プレイヤーの一角。
私は日本でその方にサムスピを教わっていたので、ここで当たる運命にお互い言葉が見つからない状態でした。

周りを見渡しても、優勝候補の方々や海外の超有名プレイヤーだらけ。
ここからは誰が負けても終わり。これほどハイレベルで過酷なトーナメントは過去に見たことがありませんでした。

しかし、そうも言ってられないのがこの格ゲーの世界。
1750人トーナメントの中で当たってしまった運命を呪いつつ、対戦開始。

6回戦は日本人最強プレイヤーの一角である夜叉丸。
中盤で武器はじきがうまく決まり、体力リードを奪った状態で試合が優勢に進みなんとか勝利。

私は自分が優勝する気で参加していましたが、自分以外ではこの夜叉丸の方か、ガルフォードを教えてくれた方のどちらかが優勝の可能性が非常に高いだろうと考えていたため、
この方に勝てたことで、自分もそのレベルまで追いつけたのだと再認識することができました。とても嬉しかったです。

▼7回戦の相手は外国のシャルロットの方。
プレイスタイルは日本では見たことがない独特の立ち回りでした。
対応できずに1本目を落とし、2本目で対応し返して取り返すものの、3回戦はコマンドミスが多く、お互い残り1発の状態で敗北。

サムスピは日本のレベルが非常に高いため、外国の方には絶対負けない自信があったものの、負けてしまったことがとても悔しいです。
私のEVO2019はBEST64で敗退となりました。

◆以下:大会まとめ

世界各国のプレイヤーさんとの交流や対戦がとても楽しかったです。
その空間に居るだけで、一分一秒何もかもが素敵な時間でした。
そして、今の格ゲーのレベルの高さを肌で感じることができました。

・1750人以上の巨大トーナメントは生まれて初めての経験でしたが、EVO JAPAN以上の体力と集中力が必要であること。

・日本国内だけでなく世界中のプレイスタイルに対応できるよう、視野を広げる。

・メンタルを鍛え、もっと冷静にプレイできるようになる努力をする。

今後はこれらを意識して、今の格ゲーシーンに全力で取り組んでいきます。
今回応援して下さった&対戦して下さったすべての方に、この場を借りてお礼を申し上げます。

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